活動報告

2023年2月例会報告

2023年02月23日
報告では、経営指針書の基本構成から、なぜ経営指針書が必要であるのか、また、経営指針書をどのように活用していくのかなどについて実体験を踏まえた報告だったと思います。経営者の責任として事業の方向性を示し,厳しい環境下でも会社を維持発展させることが重要です。その時に必要となるものが経営指針書です。経営指針書を作成していない経営と経営指針書を作成した経営とでは雲泥の差があると思います。
指針書があることで経営環境の変化に対応出来たり、社員との信頼関係構築にも役に立ちます。それ以外でも経営指針書がもたらす効果は絶大だと思います。
本日の森さんの報告の中で2つのポイントがあったと思います。
1つ目は【同友会と出会い、経営指針書を作成したこと】です。森さんは創業して8年後に同友会に入会されました。入会してすぐに経営指針作成セミナーを受講され、経営指針書を作成、発表されました。発表した時の社員の反応は良いものではなく、感想もないまま終わったそうです。苦い経験をされた森さんですが、再度作成セミナーに参加されました。一回目のセミナーで作成した内容をベースに、セミナースタッフの指針書を参考にされ足りない部分を改善されました。挫けそうになりながらも経営指針書を作成し続けることが大事であることを学ばせて頂きました。
2つ目のポイントは【社員さん目線の指針書を作成したこと】です。社員さんに会社の課題をヒアリングしたり、どんな会社にしたいかなど社員目線を大事にされました。社員さんの声も厳しいものがあったと聞きましたが、真摯に受け止め社員さん目線のビジョンを作成したり、会社の情報共有等を行うようになったそうです。経営やビジョンはつい経営者が考えてトップダウンになりがちです。しかし、社員さんを巻き込み、どうしたら良い会社になるのかを一緒に考えることで進むべき道を共有できるようになると思います。他にも役割分担を明確にしたり、社内アンケートを取ったりなど、社員さんが自発的に行動できるような組織作りもされています。社員さんと巻き込んで指針書を作成することで社内の活性化や社員さんの成長にも繋がると改めて思いました。
森さんは同友会での出会いと学びから様々なことにチャレンジされています。苦労も多くあったと思いますが、その度に経営指針書に戻り、考え行動されています。経営指針書を作成してもすぐに売上、利益が上がることはないと思います。しかし、困った時に立ち返れるものがあるだけでも作成する意味はあると思います。今回の報告を聞いて少しでも自社に持ち帰り今後の自社の発展にお役に立てていただければと思います。
最後になりますが、経営指針書を実践・活用するには指針書を作成することから始まります。考える時間がない方でもまずは自社がどうなっていきたいかだけでも良いと思います。
今回の例会においてたくさんの方々の協力をいただき、また他支部の方々・ゲストの方が多くご参加いただき感謝しております。この経験が自分の成長になると信じ、これからも同友会活動を行っていきたいと思います。言葉足らずでわかりづらい部分もあったと思いますが座長のまとめとさせていただきます。本日はありがとうございました。